IT導入補助金2025でPOSレジを導入する方法!タブレットやレジ購入も対象経費?

POSレジのIT導入補助金

POSレジ導入で補助金を活用した際の補助率は?

iPadやレジも対象経費になる?

飲食店や小売、サービス業の方でPOSレジ導入を検討している方も多いでしょう。

キャッシュレス化が進むなか、決済方法の柔軟性や売り上げ管理の効率化などを向上させるためにも非常に便利なサービスです。

本記事では、IT導入補助金でPOSレジを導入する際の申請枠や対象経費、具体的な補助額などを徹底解説します。

その他、補助金や助成金、料金シミュレーションも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

POSレジ導入に活用できる補助金・助成金一覧

POSレジに使える補助金や助成金

POSレジの導入に活用できる補助金・助成金は以下となります。

IT導入補助金
ものづくり補助金
小規模事業者持続化補助金
働き方改革推進支援助成金
業務改善助成金

また、補助金と助成金の違いについては以下のとおりです。

項目補助金助成金
目的政策目的に沿った事業の支援社会的意義のある取り組みの支援
審査の有無審査あり、採択が必要要件を満たせば基本的に受給可能
受給時期事業終了後に精算を経て支給申請後、比較的短期間で受給可能
支給割合対象経費の一定割合(例: 1/2、2/3)固定額や条件ごとの支給額
競争率高い(採択されない場合もある)低い(基本条件を満たせば支給される)

補助金は政策目的に沿った事業を対象に審査を経て支給され、競争がある一方で高額な支援が期待できます。

助成金は要件を満たせば受給可能で、手続きが比較的簡単です。

IT導入補助金2025とは

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツールを導入して業務効率化や生産性向上を図る際に活用できる補助金です。

会計ソフトや決済ソフト、勤怠管理システムなどが対象となり、導入費用の1/2〜が補助されます(申請枠によって変動します)。

2024年は、通常枠のほか、インボイス枠やセキュリティ対策推進枠などがあり、それぞれの目的に応じて申請可能です。

申請には「gBizIDプライム」の取得や事業計画書の作成が必要で、採択された場合のみ補助金が支給されます。

ものづくり補助金とは

ものづくり補助金は、中小企業が革新的な製品やサービスを開発し、生産プロセスの高度化を図るために提供される補助金です。

対象は、設備投資やシステム導入に関する経費で、補助率は1/2〜2/3、補助上限は1,000万円以上(事業内容により異なる)となっています。

特に生産性向上や新規事業展開に向けた取り組みを支援するものであり、申請には事業計画の提出が求められます。審査基準は厳しく、採択率は他の補助金と比べて比較的低いです。

小規模事業者持続化補助金とは

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路開拓や業務効率化に向けた取り組みを行う際に活用できる補助金です。

チラシや広告の制作、ホームページの作成、ITツール導入など幅広い経費が対象で、補助率は2/3、補助上限は50万円から100万円

小規模事業者の経営基盤を強化し、持続的な成長を支援することを目的としています。

申請手続きは比較的簡単ですが、計画内容によって審査されるため、具体的な取り組みを明示することが重要です。

働き方改革推進支援助成金とは

働き方改革推進支援助成金は、労働時間の短縮や有給休暇の取得促進、職場環境の改善を目的に、中小企業の取り組みを支援する助成金です。

労働時間管理システムの導入や設備投資などが対象となり、最大で720万円が支給されることも。

審査はありませんが、要件を満たす取り組みが必要で、成果を報告する義務があります。特に労働環境の改善に向けた設備導入や制度変更が評価されます。

業務改善助成金とは

業務改善助成金は、中小企業が生産性向上を目的とした賃金引き上げや設備投資を行う際に支給される助成金です。

対象経費には、業務効率化を目的とした機械やシステム導入費用、教育訓練費などが含まれ、支給額は最大600万円です。

助成金を受けるには、賃金を一定額以上引き上げることが条件となります。対象となる設備投資や費用を適切に計画し、要件を満たした場合に助成されます。

POSレジ導入はIT導入補助金2025の通常枠・インボイス対応類型どちらかで申請

POSレジのIT導入補助金の申請枠

POSレジはIT導入補助金の通常枠・インボイス対応類型のいずれかで申請できます。

結論としては、インボイス対応類型がおすすめです。

理由としては、補助率・採択率が通常枠よりも高く、パソコンやタブレットなどのハードウェアも対象経費となるためです。

以下、それぞれ補助額や条件などもまとめているため、参考にしてください。

通常枠の補助率や補助額など
インボイス対応類型の補助率や補助額など

通常枠でPOSレジを導入:補助率50〜66%、最大補助額450万円

スクロールできます
項目通常枠A類型通常枠B類型
補助率1/2〜2/3
補助額5~150万円未満150~450万円以下
必要プロセス1つ以上4つ以上
賃上げ目標加点必須
POSレジの対象経費・ソフトウェア
POSレジのシステム利用費(最大2年分)
・オプション
・導入関連費

IT導入補助金の通常枠は、中小企業や小規模事業者がITツールを導入し、業務効率化や生産性向上を図るための補助金制度です。

補助率や補助額は上記のとおりです。

申請には、ITツールが指定された「プロセス」(例:会計、受発注、勤怠管理)を満たすことが必要で、賃上げ目標の設定が加点対象(B類型では必須)となります。

通常枠は、インボイス対応や賃上げの目標を含めた経営基盤の強化を目的としており、幅広い業務プロセスに対応するITツールの導入を支援します。

インボイス対応類型でPOSレジを導入:最大補助率80%、最大補助額350万円。タブレットやレジも対象

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項目インボイス対応類型
補助額・補助率会計・受発注・決済ソフト【小規模事業者】
・50万円以下:4/5
・50〜350万円以下:2/3
【中小企業者】
・50万円以下:3/4
・50〜350万円以下:2/3
※50万円以下は1機能、50〜350万円は2機能以上を有するのが必須
PCやタブレット・10万円以下:1/2
レジや販売機・20万円以下:1/2
POSレジの対象経費・ソフトウェア​​
POSレジのシステム利用費(最大2年分)
・オプション
・導入関連費
・ハードウェア
タブレットやレジ、プリンターなど

IT導入補助金2024のインボイス対応類型は、インボイス制度への対応を目的とした補助金枠です。

補助率は2/3〜4/5で、補助額は350万円以下となり、会計、受発注、決済などのインボイス関連業務をデジタル化するソフトウェアや、パソコンやタブレット、POSレジなどのハードウェアが対象経費となります。

通常枠と比べて補助率や採択率が高く、インボイス対応に必要な経費を幅広くカバーできる点が特徴です。

POSレジ以外にも、会計ソフトや受発注ソフトの導入を検討している方は特におすすめです。

IT導入補助金2025を活用できるおすすめのPOSレジ4選!特徴やシミュレーションも紹介

IT導入補助金が使えるおすすめのPOSレジ

以下紹介するサービスは、それぞれ独自の特徴や機能を持ち、業種や業態に応じた柔軟な対応が可能です。

導入を検討する際は、自社のニーズに最適なサービスを選びましょう。

各サービスの特徴からIT導入補助金の申請シミュレーションもまとめているため参考にしてください。

サービス名をクリックすると詳細まで移動できます。

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サービス名月額料金備考
スマレジ・スタンダード:無料
・プレミアム:5,500円
・プレミアムプラス:8,800円
・フードビジネス:12,100円
・リテールビジネス:15,400円
スタンダードプランは基本機能のみ。上位プランで機能追加。
Square(スクエア)・フリー:無料
・プラス:3,000〜13,000円
決済手数料が別途必要。決済端末が必要な場合も別途料金発生。
ユビレジプレミアム:6,900円〜オプション機能は有料。お試しプランは初月無料で利用可能。
POS+(ポスタス)14,000円~業種別にプランを設置。(小売、飲食、美容・クリニック、クリニック・整体院)

POSレジ導入事例①スマレジの申請シミュレーション

項目金額
スマレジ プレミアム132,000円/2年間
freee会計 スタンダード215,520円/2年間
導入サポート600,000円
保守サポート480,000円(4万円x12か月)
レジセット購入200,000円
ソフトウェアや導入関連費の補助額1,007,235円
レジセットの補助額100,000円
合計の申請額1,627,520円
合計の補助額1,107,235円
実費520,285円

スマレジは、iOS専用のクラウド型POSレジで、無料プランから利用可能です。

基本的なレジ機能にくわえ、売上分析、在庫管理、顧客管理など多彩な機能を備えています。

また、複数店舗の管理や外部システムとの連携も可能で、業種や業態に応じたオプション機能の追加も柔軟に対応しています。

POSレジ導入事例②Square(スクエア)の申請シミュレーション

項目金額
Square プラス72,000円/2年間
マネーフォワード クラウド ビジネス119,520円/2年間
導入サポート600,000円
保守サポート360,000円(3万円x12か月)
レジセット購入200,000円
ソフトウェアや導入関連費の補助額823,235円
レジセットの補助額100,000円
合計の申請額1,351,520円
合計の補助額923,235円
実費428,285円

Squareは、iOSおよびAndroidに対応したPOSレジアプリで、初期費用や月額料金が無料です。

クレジットカード決済端末を提供しており、手軽にキャッシュレス決済を導入できます。

また、売上データの分析や請求書の発行、オンライン決済など、多彩な機能が備わっています。

POSレジ導入事例③ユビレジの申請シミュレーション

項目金額
ユビレジ プレミアム165,600円/2年間
freee会計 スターター131,520円/2年間
freee販売 スターター71,520円/2年間
導入サポート800,000円
保守サポート600,000円(5万円x12か月)
iPad購入150,000円
ソフトウェアや導入関連費の補助額1,234,648円
iPadの補助額75,000円
合計の申請額1,918,640円
合計の補助額1,309,648円
実費608,992円

ユビレジは、iPad専用のクラウド型POSレジで、飲食店や小売店など多様な業種で利用されています。

基本的なレジ機能にくわえ、売上分析、在庫管理、顧客管理、予約管理などの機能を備えています。

また、外部システムとの連携や複数店舗の管理にも対応しています。

POSレジ導入事例④POS+(ポスタス) の申請シミュレーション

項目金額
POS+336,000円/2年間
弥生会計オンライン ベーシック75,200円/2年間
Misoca プラン10067,000円/2年間
導入サポート700,000円
保守サポート600,000円(5万円x12か月)
レジセット購入200,000円
ソフトウェアや導入関連費の補助額1,241,022円
レジセットの補助額100,000円
合計の申請額1,978,200円
合計の補助額1,341,022円
実費637,178円

POS+は、iOSおよびAndroidに対応したクラウド型POSレジで、飲食店や小売店など多様な業種に対応しています。

基本的なレジ機能にくわえ、売上分析、在庫管理、顧客管理、予約管理などの機能を備えています。

また、複数店舗の管理や外部システムとの連携も可能で、業務効率化をサポートします。

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IT導入補助金2025でPOSレジを申請をする際のFAQ

IT導入補助金活用時のPOSレジに関する質問

POSレジ導入時にIT導入補助金を活用する際のよくある質問をまとめました。

個人事業主でも申請はできる?
iPadやパソコン、レジの購入費も補助される?
IT導入補助金を活用する際に注意すべきことは?

個人事業主でも申請はできる?

個人事業主もIT導入補助金を活用したPOSレジ申請は可能です。

個人事業主の場合は、身分証明書や納税証明書、確定申告書は必要になるため、準備しておきましょう。

iPadやパソコン、レジの購入費も補助される?

はい。インボイス対応類型での申請であればハードウェアも対象経費となります。

補助率は50%で、パソコンやタブレットは補助額10万円以下、レジや販売機の補助額は20万円以下です。

IT導入補助金を活用する際に注意すべきことは?

交付前にPOSレジの導入やタブレットなどの購入をした場合は、補助金対象外になるため注意しましょう

ハードウェアはIT導入支援事業者から必ず購入してください。

また、POSレジは通常枠での申請もできますが、その場合はハードウェアは対象外になります。

補助率や採択率などの観点からも、インボイス対応類型で申請するのがおすすめです。

まとめ

IT導入補助金を活用したPOSレジ導入についてまとめました。

以下、要点をまとめました。

・申請はインボイス対応類型がおすすめ
→最大350万円の補助
・タブレットやレジも補助対象
→PCやタブレットや10万円以下、レジや販売機は20万円以下(補助率50%)
・個人事業主でも申請が可能
・交付前の導入は対象外になるため注意

本記事を参考に、ぜひ補助金を活用してお得かつスムーズに申請してください。

CAREARCは、支援事業者としてこれまでに500社以上の申請をサポートしています。

POSレジはもちろん、会計ソフトや受発注ソフトの申請も得意としているため、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

株式会社CAREARCのクリエーターズチームが執筆しています。WEB制作や動画制作時に役立つ情報を中心に発信しています。