弥生会計でできることとは?
弥生会計の値段はいくら?
弥生会計の導入を検討している方も多いでしょう。
本記事では弥生会計とはなにか?特徴や機能、できること、料金プランなどを徹底解説します。
また弥生会計ならではのメリットやデメリット、選ぶ際のポイントについてもまとめているため、参考にしてください。
【目次】好きなところから見れます▼
弥生会計とは?特徴を紹介

弥生会計とは、弥生株式会社が提供する中小企業・個人事業主向けの会計ソフトで、インストール型・クラウド型の両方に対応した豊富なラインアップが特徴です。
簿記の知識がなくても使いやすい操作性と、安心のサポート体制が魅力で、事業規模や目的に応じて最適なプランを選べます。
経理業務を効率化したい方や、税理士との連携をスムーズにしたい事業者におすすめのソフトです。
初めての方や知識がない方でも使いやすい
弥生会計は、簿記や経理の知識がなくても安心して使えるように設計された会計ソフトです。
操作画面はExcelに近い感覚で扱えるため、初めて会計ソフトを使う方にも馴染みやすく、業務の流れに沿って作業できる「ナビゲーション機能」も搭載。
はじめて帳簿づけや決算処理を行う個人事業主や中小企業でも、迷わず進められる工夫がされています。
充実したサポート体制
弥生会計は、業界トップクラスのサポート体制も大きな魅力のひとつです。
操作方法に関する電話・メールサポートはもちろん、画面を一緒に見ながら案内してもらえるリモートサポートや、業務全体をサポートする業務相談サービスも利用可能。
困ったときにすぐ相談できる体制が整っており、「あんしん保守サポート」付きプランでは365日対応も提供されています。
事業規模や目的に合わせたプラン
弥生会計は、利用者の業種や経理スキル、事業の成長段階に合わせて複数のプランを提供しています。
個人事業主向けの「やよいの青色申告」や、法人向けの「弥生会計 スタンダード・プロフェッショナル・ネットワーク」など、クラウド型・インストール型の両方に対応。
事業規模に応じて必要な機能だけを選べるため、コストを抑えながら最適な環境を構築できます。
弥生会計のメリット
・操作が簡単で初心者でも安心できる
・弥生販売や給与などと連携でき業務効率化を図れる
・AIで自動仕分けができる
・クラウドにデータを保存できる
・弥生会計を使用している税理士が多いため相談しやすい
操作が簡単で初心者でも安心できる
弥生会計は、直感的な操作画面とわかりやすいメニュー構成が特徴です。
Excelに近い入力画面や「かんたん取引入力」機能により、経理や会計の初心者でも迷うことなく帳簿作成ができます。
ナビゲーション形式で業務の流れを案内してくれるため、はじめて青色申告や決算処理を行う方にも安心して使える設計です。
弥生販売や給与などと連携でき業務効率化を図れる
弥生会計は、同じシリーズの「弥生販売」「弥生給与」「弥生請求書」などとシームレスに連携できるため、販売管理・給与計算・会計処理がワンストップで完結します。
入力の二度手間がなくなり、手作業によるミスも防止が可能です。
データの一元管理により、業務効率が大幅に向上します。
AIで自動仕分けができる
弥生会計のクラウド版では、銀行口座やクレジットカードと連携し、取引明細を自動で取得・AIが仕訳を学習・提案してくれる機能を搭載。
仕訳の手間を減らし、会計作業をスピーディーかつ正確に処理できます。
使えば使うほど仕訳の精度が上がるため、継続的に利用することでさらに効率化が期待できます。
クラウドにデータを保存できる
弥生会計オンライン(クラウド版)なら、データはインターネット上のクラウドに自動保存されるため、PCの故障やトラブル時にも安心。
常に最新のソフトを使うことができ、法令改正への対応もスムーズです。
また、外出先や自宅など、場所を問わず複数端末からアクセスできます。
弥生会計を使用している税理士が多いため相談しやすい
弥生会計は長年の実績とシェアを誇り、多くの税理士や会計事務所で標準的に利用されている会計ソフトです。
そのため、導入後に税理士とスムーズにデータ共有ができ、相談や記帳代行を依頼しやすい環境が整っています。
特に、初めて税理士に依頼する事業者にとっては安心材料となります。
弥生会計のデメリット
・アップデートや都度購入が必要
・カスタマイズができず帳簿がしにくい可能性あり
・クラウド版だとインターネット環境に依存する
アップデートや都度購入が必要
インストール型の弥生会計(スタンダード・プロフェッショナルなど)は、毎年の税制改正や機能更新に対応するためのアップデート・サービス更新費用がかかる場合があります。
サポート付きのプランでなければ、最新版への買い替えが必要になるため、長期利用ではコストがかさむ可能性があります。
カスタマイズができず帳簿がしにくい可能性あり
弥生会計は汎用性のあるフォーマットを採用している一方で、帳簿の項目やレイアウトを自由に変更するカスタマイズ性には限界があります。
特定業種に合わせた細かい帳票設定や自社独自の入力ルールに対応しにくいこともあり、業務フローに完全にフィットさせたい場合は注意が必要です。
クラウド版だとインターネット環境に依存する
「弥生会計 オンライン」などのクラウド版は、常にインターネット接続が必要です。
通信環境が不安定な場所では作業がしづらく、オフラインでの利用ができないため、電波の弱いエリアや外出先での利用には向かないことがあります。
通信制限やセキュリティに不安がある場合は、インストール型の選択肢も検討が必要です。
弥生会計の料金プラン。それぞれの機能も紹介

弥生会計の料金プランについて紹介します。
値段や各プランの機能、できることなどまとめているため参考にしてください。
プラン名 | 種別 | 料金 | 主な機能・できること |
---|---|---|---|
弥生会計 Next(旧:弥生会計 オンライン) | クラウド型 | 34,800円/年〜 | 自動仕訳、帳簿作成、試算表・決算書作成、レポート出力、銀行・カード連携 |
弥生会計 25(スタンダード/プロ等) | デスクトップ型 | 50,000円〜 | 自動仕訳、帳簿作成、試算表、決算書、固定資産管理、部門別管理(※プロ版以上) |
やよいの白色申告 オンライン | クラウド型 | 無料〜 | 白色申告に対応した帳簿作成、収支内訳書出力、自動仕訳、レポート機能 |
やよいの青色申告 オンライン | クラウド型 | 10,300円/年〜 | 青色申告65万円控除対応、自動仕訳、帳簿作成、申告書出力(e-Tax可) |
やよいの青色申告 25 | デスクトップ型 | 無料〜 | 青色申告書作成、仕訳・帳簿・レポート出力、減価償却対応、e-Tax・印刷出力両対応 |
クラウドサービス:弥生会計 Next(旧:弥生会計 オンライン)
弥生会計 Nextの料金プランは以下の3つです。
プラン | 年契約の料金 | 月契約の料金 |
---|---|---|
エントリープラン | 34,800円/年 | 3,480円/月 |
ベーシックプラン | 50,400円/年 | 5,040円/月 |
ベーシックプラスプラン | 84,000円/年 | 8,400円/月 |
各プランの特徴については以下にまとめています。
プラン名 | 特徴 | 利用可能なサービス | サポート内容 |
---|---|---|---|
エントリープラン | 会計業務、請求書作成、取引書類管理を効率的に始めたい企業向けの基本プラン。 | 弥生会計 Next、弥生請求 Next、弥生証憑 Next | WebFAQ、有人メール・チャットサポート |
ベーシックプラン | エントリープランの内容に加え、経費精算や部門管理機能を備え、バックオフィス業務をさらに効率化。 | 弥生会計 Next、弥生請求 Next、弥生経費 Next、弥生証憑 Next | WebFAQ、有人メール・チャットサポート |
ベーシックプラスプラン | ベーシックプランの全機能に加え、電話での操作サポートや仕訳相談が必要な企業向けの最上位プラン。 | 弥生会計 Next、弥生請求 Next、弥生経費 Next、弥生証憑 Next | WebFAQ、有人メール・チャット、電話サポート、仕訳相談 |
デスクトップアプリ:弥生会計 25
弥生会計 25の料金プランは以下のとおりです。
プラン | 費用 |
---|---|
スタンダード | ・製品+セルフプラン:50,000円 ・製品+ベーシックプラン:50,000円 ・製品+トータルプラン:83,650円 |
プロフェッショナル | ・製品+セルフプラン:88,000円 ・製品+ベーシックプラン:88,000円 ・製品+トータルプラン:135,800円 |
プロフェッショナル2ユーザー | ・製品+セルフプラン:115,500円 ・製品+ベーシックプラン:115,500円 ・製品+トータルプラン:179,250円 |
各プランの特徴については以下にまとめています。
プラン名 | 特徴・機能概要 | 向いているユーザー |
---|---|---|
スタンダード | ・青色申告 ・法人決算に対応 ・帳簿作成、仕訳入力、試算表 ・決算書作成が可能 | 基本的な会計業務を行いたい中小企業・個人事業主 |
プロフェッショナル | ・スタンダードの全機能+部門管理 ・部門別損益集計 ・予算実績管理、残高チェックなどに対応 | 複数部門のある企業、内部管理を強化したい会社 |
ネットワーク | ・プロフェッショナルの全機能+複数拠点/複数ユーザーでの同時利用 ・ネットワークライセンスで運用可能 | 複数人で会計処理を行う中堅企業・会計事務所 |
弥生の確定申告関連
クラウド型・デスクトップ型の白色申告・青色申告のサービスを紹介します。
クラウド型:やよいの白色・青色申告オンライン
やよいの白色申告オンライン
プラン | 費用 |
---|---|
フリープラン | 無料 |
ベーシックプラン | 11,500円/年 |
トータルプラン | 21,000円/年 |
やよいの青色申告オンライン
プラン | 費用 |
---|---|
セルフプラン | 10,300円/年 |
ベーシックプラン | 17,250円/年 |
トータルプラン | 30,000円/年 |
やよいの白色・青色申告 オンラインは、クラウド型の会計ソフトで、個人事業主やフリーランス向けに設計されています。
主な特徴として、簿記の知識がなくても簡単に帳簿付けや確定申告書類の作成が可能で、銀行口座やクレジットカードと連携して取引データを自動取得し、AIが自動で仕訳を行います。
さらに、e-Taxによるオンライン申告やインボイス制度、電子帳簿保存法にも対応しており、税務署に出向くことなく申告を完了。
また、すべての機能が1年間無料で利用でき、初心者から経験者まで幅広くサポートしています。
デスクトップ型:やよいの青色申告 25
プラン | 費用 |
---|---|
セルフプラン1年間無料 | 0円 通常年間価格10,300円 |
ベーシックプラン1年間無料 | 0円 通常年間価格17,250円 |
トータルプラン特別価格 | 15,000円 通常年間価格30,000円 |
やよいの青色申告 25は、個人事業主向けのデスクトップ型会計ソフトで、青色申告の手続きの効率化を実現。
主な機能として、取引入力、集計、申告書作成、固定資産管理、e-Tax(電子申告)への対応などがあります。
また、スマート証憑管理やデータバックアップサービスなどの便利な機能も備えています。
弥生会計の選ぶ際のポイント
弥生会計の選び方、押さえておくべきポイントを紹介します。
・クラウド版orインストール版か使用環境で決める
・法人or個人事業主かでプランを決める
・値段やサポート内容でプランを決める
クラウド版orインストール版か使用環境で決める
弥生会計には、クラウド版(オンライン)とインストール版(デスクトップ)があります。
インターネット環境が整っていて、外出先や複数端末からアクセスしたい場合はクラウド版がおすすめ。自動アップデートやデータのクラウド保存など、利便性に優れています。
一方で、ネット環境に依存せず安定的に使いたい場合や、高度なカスタマイズ・帳票管理が必要な方はインストール版が向いています。
法人or個人事業主かでプランを決める
弥生会計は、法人向け(弥生会計)と個人事業主向け(やよいの青色申告・白色申告)でラインアップが異なります。
法人の場合は、決算書作成や部門別管理などが必要となるため、機能が豊富な弥生会計シリーズが適しています。
個人事業主であれば、確定申告に特化した「やよいの青色申告」や「白色申告」シリーズが簡単かつ手頃な価格で利用でき、初めての方にも使いやすいです。
値段やサポート内容でプランを決める
弥生の各製品には、無料プランから有料のサポート付きプランまで複数の選択肢があります。
無料プランでも基本的な機能は使えますが、操作に不安がある方や、法改正・トラブルに備えたい方は、電話サポートやリモート操作支援が受けられる「あんしん保守サポート」付きプランがおすすめです。
また、長く使うならアップデート対応も含めてコストを見積もっておくと安心です。
弥生会計とその他会計ソフトとの比較

弥生会計と「freee・マネーフォワード」の違いについて以下、まとめました。
比較検討している方はぜひ参考にしてください。
項目 | 弥生会計 | freee会計 | マネーフォワード会計 |
---|---|---|---|
サービス形態 | クラウド型 / インストール型 | 完全クラウド型 | 完全クラウド型 |
操作性・使いやすさ | Excelライクで会計経験者向け | 初心者向け・ステップ入力式 | 中級者向け・自動化機能が豊富 |
自動化・AI活用 | 一部あり(クラウド版) | 取引自動取得・AI仕訳学習あり | 取引自動取得・AI仕訳学習あり |
カスタマイズ性 | 高(インストール版) | 低〜中(定型化されている) | 中(柔軟な連携は可能) |
オフライン利用 | 可(インストール版のみ) | 不可(常時ネット接続が必要) | 不可 |
導入実績 | 会計業界での導入数が非常に多い | スタートアップ・小規模事業に人気 | バックオフィス全体をまとめたい企業に人気 |
税理士との親和性 | 非常に高い(導入している事務所が多い) | 対応している税理士はやや限られる | 対応税理士は徐々に増加中 |
サポート体制 | 電話・リモートサポートあり | チャット・メール中心(電話なし) | チャット・メール中心(法人向けは電話可) |


弥生会計をお得に導入するには?活用できるおすすめ補助金

IT導入補助金を活用すれば弥生会計をお得に導入することができます。
IT導入補助金とは、中小企業や個人事業主がITツールを導入する際に、費用の一部を国が補助してくれる制度です。業務効率化や生産性向上を目的としたソフトウェア導入に活用できます。
弥生会計は「IT導入補助金 インボイス対応類型」での申請がおすすめで、補助金は最大350万円。パソコンも対象となり、最大10万円の補助を受けられます。
以下、IT導入補助金を活用した弥生会計の導入方法についてまとめているため、参考にしてください。

まとめ
弥生会計は、初心者でも使いやすい設計と豊富なサポート体制が魅力の会計ソフトで、インストール型・クラウド型の両方に対応しています。
法人・個人事業主向けに多彩なプランがあり、経理の知識がない方でも安心して使えるのが特長です。
シリーズ製品との連携やAI自動仕訳など、業務効率化も実現。料金プランや他社ソフトとの比較、選び方のポイントまで解説しているので、自社に合った会計ソフトを選ぶ参考にしてください。
また、IT導入補助金を活用することで最大350万円の補助が受けられるとともに、パソコンやタブレットの購入費用も50%補助されます。
株式会社CAREARCでは、IT導入補助金の支援事業者として長年サポートしており、弥生会計の申請実績も豊富です。
導入を検討している方はお気軽にご相談ください。