「人手不足でピーク帯が回らない」「注文ミスやレジ待ちで機会損失が出る」飲食店の現場あるあるでしょう。
「かんたん注文」は、QRから注文〜決済〜売上分析までを一体化できるシステム。とはいえ、導入前に気になるのは料金プラン、決済手数料、周辺機器を含む総コストではないでしょうか。
本記事では、POSやQRオーダー単体との違いを整理しつつ、主な機能・費用の考え方・向く店舗像をわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
かんたん注文とは?特徴や対象ユーザーなどをわかりやすく解説

かんたん注文は、WSST JAPAN株式会社が提供する、飲食店向けの「注文〜会計(決済)〜売上分析」までを一体化できるオーダー/POS系サービスです。
お客様がテーブルのQRコードを読み取り、スマホ(またはタブレット)でメニューを見ながら注文し、会計まで完了できる仕組みが特徴です。
また、かんたん注文は単体アプリというより、店舗の運用に合わせて組み合わせられる「製品群(モジュール)」として提供されています。
具体的には、顧客側(モバイルオーダー/タブレットオーダー/LINE店内&店外)と、店舗側(POSレジ/ハンディ/店外注文管理端末)のように分かれており、必要なところから導入しやすいサービスです。
かんたん注文の基本機能
かんたん注文でできることを、まずは全体像で整理します。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| セルフオーダー(店内) | お客様のスマホやタブレットを使い、テーブルから直接注文できる仕組みです(QRコード読込→注文→支払いの流れ)。さらに「QRを読み取るとブラウザ上でメニューを表示し、そのまま決済まで完了」もでき、アプリのインストール負担を減らした運用が可能。 |
| POSレジ(会計・売上集計) | 飲食店向けに、コース料理・食べ放題・定食などの提供形態をサポートしつつ、会計処理や売上分析までをカバー。 |
| ハンディ(スタッフ注文・席管理) | スタッフがスマホ感覚で操作でき、チェックイン(着席)→注文→チェックアウト(会計後に空席へ更新)の流れで席管理も行えます。 |
| 店外注文(テイクアウト等)の管理 | 店外の注文を集中管理し、注文状況を更新してお客様へリアルタイム通知する、といった運用が可能です。 |
| LINE連携(店内・店外) | LINEでQRコードをスキャンするだけで、追加アプリなしでメニュー閲覧〜注文・支払いまで完了できる店内注文モードがあります。 |
このように、注文導線(顧客)/提供オペレーション(店舗)/会計・分析(経営)をまとめて整えられるのが、かんたん注文の基本コンセプトです。
かんたん注文の対象ユーザー
特に相性が良いのは「小規模〜中規模の飲食店(少人数運営)」です。理由はシンプルで、注文取得・会計対応など人手が取られる工程をセルフ化しやすいからです。
具体的には、次のようなお店に向いています。
| おすすめ店舗 | 備考 |
|---|---|
| スタッフ数が限られており、ピーク時の注文対応が負担になりやすい店舗 | 居酒屋、個人経営の飲食店など |
| 席数が多い・テーブル管理が複雑になりやすい店舗 | チェックイン・チェックアウトで状態管理 |
| メニュー構成が多彩な店舗 | 食べ 飲み放題・ランチ/ディナーなど、複数メニュー形態への対応 |
| インバウンド比率が高い店舗 | 多言語対応 |
| LINEを活用して再来店を増やしたい店舗 | LINE公式アカウントの自動集客、再来店促進、顧客データの一元管理など |
| テイクアウトも強化したい店舗 | 店外注文の集中管理・進捗通知など |
なお、かんたん注文は「居酒屋を含む大型店舗の飲食店にも対応可能」で、小規模だけでなく、一定規模以上でも導入対象に入ります。
似たシステムとの違い
「注文・決済管理システム」といっても似たカテゴリが多いので、混同しやすいポイントを整理します。
・POSレジだけのサービスとの違い
POSレジ単体は「会計・売上集計」は強い一方で、注文取得はスタッフのハンディや紙伝票に頼るケースもあります。
かんたん注文は、お客様のスマホで注文から決済まで完結できる導線が用意されており、注文対応・会計待ちの負担を減らしやすいのが違いです。
・QRオーダーだけのサービスとの違い
QRオーダー特化ツールは、注文受付はできても「売上分析」「会計ソフト連携」などが弱いことがあります。
かんたん注文では、POS側で日別売上・時間帯別・部門別・ABC分析などの分析、PC管理画面での詳細分析やCSV出力、会計ソフト連携(freee/弥生/MoneyForward)といった運用が可能。
・タブレットオーダー(テーブルごと端末設置)との違い
タブレットオーダーは操作性が良い反面、端末準備・管理コストが課題になりがちです。
かんたん注文は、お客様のスマホで注文〜決済までというモバイル型に加えて、必要なら卓上タブレット型(TTO)も選べるため、「店の形態に合わせて注文導線を選びやすい」のがポイントです。
かんたん注文の主な機能を詳しく解説

ここからは、店舗運営で特に効いてくる機能を使うシーンに沿って掘り下げます。
スマホ・PCで完結する注文受付や管理機能
かんたん注文の強みは、お客様・スタッフ・管理者が、それぞれ使いやすいデバイスで運用できる点です。
| お客様 | QRコードを読み取り、スマホで注文し、決済まで完了(店内・店外のシーンで活用可能) |
|---|---|
| スタッフ | ハンディ(スマホ感覚のアプリ)でチェックイン〜注文〜チェックアウトまで管理 |
| 管理者 | 店舗管理用Webサイトでメニューのメンテナンス、リアルタイム売上の確認が可能 |
| POS(会計) | iPadにPOSレジアプリをインストールして使用可能 |
また、iOS/Android両対応という説明もあるため、手持ち端末を活かした導入設計がしやすいのも小規模事業者にはメリットです。
商品・メニュー・在庫をまとめて管理できるシンプルな管理機能
「運用が続くかどうか」は、メニュー変更のしやすさで決まることが多いです。
かんたん注文では、管理者がWebサイト側でメニューのメンテナンスを行えます。季節メニューや価格改定が多い店舗でも、紙の差し替えや口頭共有の負担を減らすことが可能。
さらに、飲み放題/食べ放題/Happy Hour/ランチ/ディナーなど、飲食店特有のメニュー体系にも対応できます。
在庫面では、厳密な在庫管理というより、現場で重要な「売り切れ(在庫切れ)管理」がポイントです。アプリの更新履歴には「売り切れ管理の不具合修正」「売り切れ設定機能の改善」などがあり、運用上売り切れ制御を行う前提の設計となっています。
クレジットカード・QRに対応したキャッシュレス決済機能
かんたん注文のモバイルオーダーは、注文だけでなく決済までスマホで完結できます。会計対応を極力減らしたい小規模店舗にとって、導入検討の大きな判断材料になるでしょう。
決済手段としては、クレジットカード(VISA/Mastercard/JCBなど)と、モバイル決済(PayPay/Alipay/WeChat Payなど)があり、手数料は1.98%〜(※手数料率は契約条件で変動し得るため、導入前に要確認)。
POSレジ側でも、クレジットカード・電子マネー・QRコードなど多様な支払い方法に対応しています。また、タブレットオーダー(TTO)でも「フロントでの支払い」または「顧客自身によるQRコード決済」が可能です。
売上と顧客情報を可視化できる管理・分析機能
売上分析は「見られる」だけではなく、「意思決定に使える粒度」が重要です。
かんたん注文のPOSページでは、端末上で日別売上/時間帯別の来店傾向/部門別の販売状況/ABC分析などをリアルタイムに確認できます。
さらにPCの管理画面では、来店組数やオーダー回数に基づく注文データ分析、施策効果測定、複数店舗比較、店舗別売上の可視化、CSV出力など、より詳細な分析が可能。
加えて、LINE連携のページでは、新規顧客とリピーターの成長トレンドをダッシュボードで可視化し、属性・購入履歴・行動傾向などの顧客データを一元管理できます。
小規模事業者ほど「次の一手(再来店・客単価UP)」の打ち手が限られるため、LINEを軸に顧客接点を残せる設計は相性が良いポイントです。
領収書発行や外部ツール連携に対応した業務効率化機能
最後に、地味だけど効果的な業務効率化機能です。
- レシート/領収書まわり
アプリの更新履歴に「レシート、領収書のカスタマイズテンプレート機能」の記載があり、発行フォーマットを整えたい店舗にとっては実務的なメリットになります。 - 伝票印刷・プリンター振り分け
注文伝票を最適なプリンターに振り分けて印刷できる(キッチンに複数プリンター設置し、板場・揚げ場・焼き場などで出し分け)という説明があり、提供オペレーションのムダを減らす方向性が示されています。 - 会計ソフト・外部ツール連携
会計機能としてfreee/弥生/MoneyForwardクラウド会計の連携が紹介され、外部分析ツールとの連携やCSV出力にも対応するとされています。
小規模店舗ほど「締め作業(売上集計→会計入力)」が属人化しやすいので、データを出せる/つなげられる設計かどうかは、導入後の満足度に直結します。
かんたん注文の導入費用は?料金や決済手数料、ランニングコスト

かんたん注文の費用は、大きく以下4つに分けて考えると整理しやすいです。
①システム利用料(プラン)
②決済手数料
③端末・周辺機器
④ネット回線などの運用
かんたん注文の初期費用
初期費用で発生しやすいのは、主に次の2つです。
- 端末・周辺機器の購入費(iPad、レシートプリンター、キャッシュドロア、決済端末など)
- 初期設定や導入支援に関わる費用(メニュー登録、店舗情報設定、運用レクチャー等/導入形態によって変動)
ハードウェア台数・用途に合わせて公式で見積もりができるため、初期費用も導入構成次第で変わる前提で考えるのが安全です。
また、周辺機器については 購入代行が可能です(自社で個別調達するか、まとめて手配してもらうかで手間が変わります)。
かんたん注文の月額料金
月額料金は、 「レジのみ0円」〜「フルプラン」まで、利用する機能によって変動します。
さらに、月額キャンペーンもありますが、タイミングにより条件が変わる可能性があります。
契約期間は利用開始日から2年間です。
また、契約期間中に解約する場合は、利用料金の残額分の支払いが必要。
月額費用は「1ヶ月あたり」だけでなく、2年単位の総額で試算しておくと、判断ミスが減ります。
かんたん注文の決済手数料
キャッシュレス決済を使う場合、決済手数料が発生します。クレジットカード決済・モバイル決済ともに 手数料 1.98%〜。
決済手数料は、基本的に下記で概算できます。
- 決済手数料(月額目安)= キャッシュレス売上 × 手数料率
例)月商200万円、キャッシュレス比率70%、手数料1.98%の場合
200万円 × 70% × 1.98% = 27,720円/月(目安)
※実際の手数料率は、導入する決済手段・契約条件で変わり得るので、見積もり時に「決済ブランド別の手数料」「入金サイクル」「振込手数料の有無」までセットで確認するのがおすすめです。
かんたん注文の周辺機器(タブレット・プリンター)費用
かんたん注文は、導入形態によって必要機器が変わります。
POSレジ周辺機器の組み合わせの例として iPad(POS端末)+ドロアー+プリンター+決済端末が挙げられます。
一方で、セルフオーダー(お客様スマホ)についてはお客様のスマートフォンを利用するため、追加の端末や専用機器の購入は不要です。
費用が上がりやすいケース
- テーブルオーダーで 客席用タブレットを複数台 用意する
- キッチン側で プリンター複数台 を使い分ける
- レジ周りを一気に置き換え(ドロアー/決済端末/ルーター等)する
かんたん注文の実際の総コスト(モデルケース)
ここでは、「見積もりが前提」である点を踏まえつつ、考え方が伝わるようにモデルケースを紹介します。
レジ中心で、まずは最小構成(0円プラン想定)
- 月額システム費:0円(レジのみプラン)
- 必要な固定費:ネット回線、レシート紙など
- 変動費:キャッシュレス決済手数料(1.98%〜)
- 初期費用:端末・周辺機器(既存端末が使えれば圧縮)
月額は抑えつつ、キャッシュレス比率が高い店舗は手数料が中心コストになるタイプです。
かんたん注文の導入メリット6つ!飲食店や小売店などが使う価値は?

かんたん注文は、飲食店を主軸に「注文〜会計(場合によっては決済まで)」を省人化・効率化する設計です。
そのため、飲食店はもちろん、テイクアウト主体の店舗、催事・イベント出店など「少人数運営で注文と会計をさばきたい」小規模事業者にもフィットしやすいと言えます(導入する機能の取捨選択が前提)。
バックオフィス工数の大幅削減
注文から会計までの流れを一体化できると、店舗のバックオフィス業務は大きく軽減されます。
かんたん注文では、お客様がスマホから注文し、そのまま決済まで完結できるため、レジ対応や会計処理に割く時間を減らし、日々の運営をシンプルにできます。
さらに、管理者はリアルタイムで売上状況を確認したり、メニュー内容や価格を管理画面から即座に更新したりできるため、現場にいなくても店舗の状況を把握しやすくなるのが特徴です。
その結果、営業後の締め作業や売上集計といった手作業が減り、「常に店に張り付かなくても経営判断ができる」状態を作りやすくなるでしょう。
売上機会の最大化
売上は「客数 × 客単価 × 回転率」で決まるため、注文導線を整えること自体が売上機会の改善につながります。
かんたん注文では、お客様がスマホからいつでも追加注文できるため、スタッフが捕まらずに注文機会を逃す場面を減らしやすくなります。忙しい時間帯でも注文が滞りにくくなることで、回転率の向上やピーク時の機会損失防止が期待できます。
さらに、写真付きメニューやおすすめ表示を活用すれば、追加注文や客単価アップにつなげることも可能です。結果として、注文対応の効率化と売上向上を同時に実現しやすい環境を整えられるでしょう。
人的ミスの減少や人手不足の解消
注文業務をセルフ化できると、聞き間違いや入力ミスといった人的ミスを減らしやすくなります。
かんたん注文では、お客様自身がスマホ画面でメニューを確認し、そのまま注文内容を確定できるため、スタッフを介した伝達ミスが起こりにくい設計です。
さらに、注文取りに追われる時間が減ることで、限られた人員でも店舗を回しやすくなり、人手不足の負担軽減にもつながります。スタッフは配膳や接客といった人がやるべき業務に集中できるようになり、運営全体の安定化が期待できます。
経営数値の見える化
店舗運営を改善するには、感覚だけでなく数字をもとに判断できる環境が重要です。
かんたん注文では、売上や注文データが自動的に蓄積され、日別・時間帯別・商品別などの切り口で確認できるため、「何が、いつ、どれだけ売れているか」を把握しやすくなります。
これにより、仕入れ量の調整やメニュー構成の見直し、人員配置の最適化といった判断を、数字を根拠に行えるようになります。現場にいなくても状況を把握できるため、経営者の意思決定スピードを高める効果も期待できます。
ユーザーの操作性が高くわかりやすい
システムを導入しても、現場で使いこなせなければ意味がありません。
かんたん注文は、スマホ操作に慣れている人であれば直感的に扱える設計が意識されており、スタッフ教育に多くの時間を割かずに運用を始めやすい点が特徴です。
操作が複雑でないため、新人スタッフやアルバイトが入れ替わっても、短時間で業務に入れる体制を作りやすくなります。結果として、研修コストの削減やオペレーションの属人化防止にもつながります。
多言語にも対応
インバウンド客が多い店舗や、外国人スタッフが在籍する店舗にとって、多言語対応は重要なポイントです。
かんたん注文では、注文画面や操作画面を多言語で表示できるため、言語の違いによる注文ミスや説明負担を減らしやすくなります。
お客様側は母国語に近い表示で安心して注文でき、スタッフ側も言語対応に追われにくくなります。これにより、インバウンド対応の質を保ちながら、現場の負担を抑えた運営を実現しやすくなるでしょう。
かんたん注文のデメリット4つ!注意点や導入前に知っておくべきポイント

かんたん注文は、飲食店向けにPOSレジ・ハンディ・モバイルオーダー・タブレットオーダー(TTO)・店外注文(テイクアウト等)まで一気通貫で揃えられる仕組みが特徴です。
一方で「どんなお店にも万能」ではないため、導入前につまずきやすいポイントを押さえておきましょう。
機能がシンプルなので拡張性に限界がある場合がある
かんたん注文は、誰でも使いやすく、省人化を進めやすい設計を重視したシステムです。
そのため、注文・会計・売上管理といった日常業務を回すうえでは十分な機能が揃っていますが、業種特有の細かな要件や高度なカスタマイズを前提としたシステムではありません。
たとえば、複雑な会員ランク施策や原価まで踏み込んだ在庫管理、基幹システムとの深い連携を求める場合は、追加のツールや別システムの検討が必要になることもあります。
将来的にどこまでの運用を想定しているかを整理したうえで、現状に合うかどうかを見極めることが大切です。
決済手数料は必ず発生する
キャッシュレス決済を利用する以上、どのサービスでも決済手数料は避けられません。
かんたん注文でも、クレジットカード決済やQRコード決済を利用する場合、売上に応じた手数料が発生します。月額利用料が抑えられるプランであっても、キャッシュレス比率が高い店舗ほど、手数料が実質的なランニングコストになります。
そのため、導入前には「月の売上規模」「キャッシュレス決済の割合」をもとに、手数料がどの程度になるかを一度試算しておくと安心です。
ざっくり試算の考え方
- 月のキャッシュレス売上:100万円
- 決済手数料:1.98%(目安)
→手数料負担:19,800円/月(※実際は契約条件で変動)
ネット環境が不安定だと運用が難しいケース
かんたん注文はクラウド型のシステムのため、安定したインターネット環境が前提になります。
ネット回線が不安定な状態では、注文通知の遅延や操作レスポンスの低下など、現場の混乱につながる可能性があります。特に、混雑する時間帯や、接続端末が多い店舗では、通信環境の影響を受けやすくなります。
導入を検討する際は、現在のWi-Fi環境やルーター性能を確認し、必要に応じて通信環境の見直しも合わせて検討することが重要です。
使いこなすために初期設定が必要
かんたん注文は導入すればすぐに使えるシステムではありますが、店舗の運用に合わせた初期設定は欠かせません。
メニューや価格の登録、端末やプリンターの接続、QRコードの設置方法などを事前に整えておくことで、運用開始後のトラブルを減らせます。また、LINE連携などの機能を活用する場合は、設定や審査に一定の時間がかかるケースもあります。
導入スケジュールに余裕を持ち、テスト運用を挟みながら段階的に使い始めることで、現場への定着をスムーズに進めやすくなるでしょう。
かんたん注文はどんな業種と相性が良い?具体的な例を紹介

かんたん注文は「飲食店向け」の色が強いサービスです。
ただし、考え方としては「注文→決済→売上管理」を軽量に回す仕組みなので、条件が合えば飲食以外でも応用できるケースがあります。
飲食店(テイクアウト・デリバリー)
最も相性が良いのは、やはり飲食店です。店内・店外をまたいで注文と決済をまとめられるため、オペレーションがシンプルになります。
テイクアウト(店外注文)の例
デリバリー連携の例
- Uber Eats連携設定が可能(店舗管理サイトで設定)
「電話注文の聞き間違い」「ピーク時のレジ渋滞」「スタッフ不足」のボトルネックがある店舗ほど、導入効果を実感しやすいでしょう。
小売(テント販売・イベント出店含む)
小売・イベント出店で相性が良いのは、商品点数が少なく、オプションも単純で、回転重視の販売です。
たとえば、焼き菓子・ドリンク・グッズなど「メニュー=商品」として登録し、注文と決済をスムーズに回すイメージです。
ただし、屋外運用は通信と電源が生命線。安定した電気と安定したインターネット環境があれば屋外でも利用できます。
出店時は、モバイル回線のバックアップや、Wi‑Fiルーターの選定(接続台数・電波の届き方)まで準備しておきましょう。
美容・サロン・整体などの予約系サービス
予約型サービスは、「予約管理」と「当日会計」が分離していることが多い業種です。
かんたん注文自体は飲食向け色が強いので、サロン用途で考えるなら、以下ように役割分担する設計が現実的です。
- 予約管理:別ツール(予約システム/Googleカレンダー等)
- 当日対応:かんたん注文で「メニュー選択(施術/オプション)→決済→売上管理」
また、スタッフ側の操作性については、スマホに慣れていれば誰でもすぐ使えたり、多言語対応していたりするため、スタッフの入れ替わりがある業態でも運用しやすくなります。
EC運営者(小規模EC)
本格的なEC(配送・顧客管理・メールマーケまで一体)というより、「限定商品」「予約販売」「店舗受け取り」のような軽い受注と相性が良い考え方です。
- LINE上で注文〜支払いまで完結(店内/店外モード)
- 注文状況のリアルタイム通知
- 顧客データを一元管理(購入履歴・行動傾向など)
逆に、全国配送の多拠点出荷や、細かな送料計算、倉庫連携などを重視する場合は、ECカート/OMSなど専用システムの方が向いています。
かんたん注文と相性の良いツール・アプリ連携

かんたん注文は「単体で完結」もできますが、既存の業務ツールと組み合わせると強いタイプです。
POSレジ
「注文・決済・売上」を一つの流れで揃えるなら、POSレジとの接続(あるいはPOS一体運用)は重要です。
かんたん注文では、POSレジ製品が用意されており、POSレジアプリはiPadに直接インストールして利用できます。
また、「レジのみの0円プラン」もあるため、まずは会計を固めてから段階導入する考え方も可能です。
会計システム(freee・マネーフォワード)
会計連携は「月次の締め作業」を効率化する王道ルートです。
連携方式は以下のとおり。
- freee会計:Excelファイルで連携
- マネーフォワード(MF会計):CSVファイルで連携
- 弥生会計:CSVファイルで連携
「会計入力を手作業で転記している」「売上データの整理に時間がかかる」店舗ほど、連携の価値が出やすいポイントです。



在庫管理アプリ
在庫管理は、飲食なら原材料、小売なら商品在庫の見える化がカギです。
かんたん注文は、PC管理画面での詳細分析やCSV出力への対応ができるため、このCSVを在庫管理側に取り込む運用設計にすると、二重入力を減らせます。
また売り切れ管理の項目も見えるため、まずは簡易的に欠品コントロールをしつつ、運用が複雑なら専用アプリを併用するのが好ましいでしょう。
LINE公式アカウント
LINE連携は、集客・再来店に直結しやすいのがメリットです。
LINEモバイルオーダーについて以下のようなメリットがあります。
- LINE公式アカウントの自動集客/再来店促進
- 注文状況のリアルタイム通知
- 顧客データの一元管理
- QRをスキャンするだけで、追加アプリなしで注文と支払いまで完了
さらにLINEミニアプリ連携も無料で利用可能です。
飲食店の回転率アップだけでなく、LINE友だち獲得→CRMの導線を作りたい店舗に向いています。
【導入事例】かんたん注文で業務改善した小規模事業者の成功例

「かんたん注文」は、POSレジ/ハンディ端末/モバイルオーダー/テーブルトップオーダー/店外注文などをまとめて提供し、飲食店の省人化や売上アップに貢献することを狙ったシステムです。
運営会社のWSST JAPAN社は、省人化(20%CUT)や売上アップ(10〜30%UP)を実現し、2020年から販売して全国で数百店舗に導入されている旨を公表しています。
ここでは、公開されている“導入店舗の声”(口コミ)から、現場での改善イメージが掴みやすい成功例を3つ紹介します(※効果は店舗の業態・運用次第で変動します)。
成功例1:週末のホール体制を「10名→6名」へ(省人化+メニュー訴求強化)
ある飲食店の声では、注文の90%以上がモバイル注文になったことで、週末のフロアスタッフが10名→6名で回せるようになったとされています。
また、紙メニューだと写真掲載に限界があるところ、メニューに料理写真をしっかり掲載できてお客様の反応も良かった、という評価もあります。
さらに、多言語はメニュー表示だけではなく、UIやレシート印刷まで含めて言語設定でき、ミス軽減につながったという言及もあります。
- 注文取りに割いていた時間を削減し、ピーク帯の人員配置を最適化
- 写真付きメニューで追加注文・満足度の底上げを狙える
- 多言語対応でインバウンド/外国人スタッフの運用もスムーズに
成功例2:店外からでも状況把握ができ、研修工数も削減(“見える化”と運営安定)
別の店舗の声では、導入当初は不安があったものの、いまは「導入して良かった」との評価。
さらに、店を離れていても、来客数や売れている商品などの状況を確認できるのが便利で、研修時間も大幅に削減できたようです。
- オーナー/管理者が現場に張り付かなくても把握できる
- 新人教育コストを削り、運用を平準化しやすい
- 複数名・複数拠点運営(小規模チェーン等)にも相性が良い
成功例3:顧客単価が「約15%UP」—セルフ化で“接客の質”を上げる運用へ
ある店舗の声では、導入後に顧客単価が約15%UPしたとされています。
同時に「セルフオーダーに頼りすぎない」運用を意識し、スタッフからのおすすめを組み込んだことで、セルフ化で生まれた時間を対話・中間サービスの強化に回せた、という趣旨のコメントもあります。
- 省人化だけでなく、客単価アップの打ち手を作りやすい
- セルフ=接客が薄くなるを避け、むしろ接客の質を上げる設計ができる
かんたん注文の導入方法!申し込み〜運用開始までの流れ

導入の流れは 「問い合わせ → 申し込み → 機器の購入・発送 → 商品登録・設置 → 利用開始」 となっており、最短2週間ほどで利用開始できます。また、申込み後は3営業日以内に連絡があります。
以下では、ご指定のSTEPに合わせて、現場でつまずきやすい点も含めて解説します。
STEP1:問い合わせ
問い合わせフォームまたは電話で連絡する流れ。問い合わせ時点で伝えておくとスムーズな情報は、次の通りです。
- 店舗形態(店内飲食中心/テイクアウト中心 など)
- 席数・ピーク帯・回転率(混雑状況)
- 減らしたい業務(注文取り/会計待ち/伝票 など)
- 利用したい機能(レジのみ/モバイルオーダー/LINE連携 等)
- 現状のネット環境(Wi‑Fiの有無、ルーター設置状況)
なお料金は、機能に応じて「レジのみの0円プラン〜フルプラン」まで用意され、ハード台数や用途に応じて見積りしましょう。
STEP2:アカウント開設
来店客はスマホでセルフ注文でき、店舗側はスマホ/タブレットで注文・会計、管理者はPCでマスタや売上を管理できます。
導入時は、申込み後に連絡があり(3営業日以内)、必要なアカウント情報の発行・案内へ進むイメージです。
また、契約期間は利用開始日より2年間。短期利用を想定している場合は、この時点で必ず確認しましょう。
STEP3:商品/メニュー登録
導入フローは「商品登録・設置」の工程があり、料理名や写真を登録し、店舗訪問の上でレジ設置と使い方説明を行いましょう。
メニュー登録で先に用意しておくと楽になるもの
- 商品名(表記ゆれを統一)
- 価格(税抜/税込、軽減税率の有無)
- 写真(できれば商品ごとに1枚)
- カテゴリ(ドリンク/フード/デザート等)
- オプション(トッピング、サイズ、辛さ等)
- 売り切れ運用(在庫切れの表示・切替のルール)
STEP4:決済設定
「かんたん注文」のモバイルオーダーでは、注文だけでなく決済までスマホで完結でき、注文時決済/退店時決済などに活用できます。
また、クレジットカード決済/モバイル決済ともに手数料1.98%〜(※適用条件や対象決済は要確認)。
決済設定の実務ポイント
- 「どのタイミングで決済させるか」(注文時/退店時)を先に決める
- 返金・取消、分割会計などの運用ルールを整理しておく
- 現金運用を残す場合、レジ周りの導線(混雑・列)も合わせて見直す
STEP5:実運用開始
各端末のアカウント・パスワードでログインして利用開始。運用開始直後は「いきなり完全移行」より、次の順で慣らすと失敗しづらいです。
- まずは混雑しない時間帯でテスト運用(スタッフ同士で注文→厨房→会計まで通す)
- 次にピーク帯の一部席だけ適用(全席導入だとトラブル時の影響が大きい)
- 最後に全席へ展開(想定問答・店内掲示も整える)
利用開始後のサポート体制
導入後サポートは以下の通りです。
| 無償サポート | LINEでのリモートサポート(平日10:00〜18:00)、メールサポート(受付24時間/回答は平日10:00〜18:00、原則当日返信) |
|---|---|
| 有償サポート | LINEリモートサポートの拡張(365日10:00〜21:00) |
| オンラインチャット | リアルタイム質問(受付時間は無償/有償の受付時間に準拠) |
「営業中に困ったら誰にどう連絡するか」を、店長・リーダーだけでなくアルバイトにも共有しておくと、現場が安定します。
かんたん注文はどんな人におすすめ?導入判断チェックリスト

導入前に「自店にフィットするか」を見極めるために、チェックリスト形式で整理します。
向いている事業者の特徴
かんたん注文は、「注文・会計まわりに時間や人手を取られている店舗」ほど導入効果を実感しやすいシステムです。
特に、少人数で運営している飲食店や、ピークタイムの対応に課題を感じている店舗では、省人化によるメリットが明確に出やすくなります。
・注文取りや会計対応で現場が回らなくなることが多い店舗
スマホからのセルフ注文・決済により、注文対応やレジ待ちの負担を減らし、ピーク時の混雑緩和につなげやすくなります。
・お客様がスマホ操作に抵抗を感じにくい店舗
若年層や観光客が多い店舗では、QRコード注文が自然に受け入れられやすく、導入時の説明コストも抑えられます。
・スタッフ数が限られており、少人数で回したい店舗
注文業務をセルフ化することで、スタッフは配膳や接客に集中でき、少人数でも安定した運営を目指しやすくなります。
・まずは小さく導入し、必要に応じて拡張したい事業者
レジのみの構成から始めるなど、段階的な導入がしやすく、初期投資を抑えながら運用を試せます。
・インバウンド対応や多言語対応を強化したい店舗
多言語表示により、外国人客や外国人スタッフとのコミュニケーション負担を減らし、注文ミスの防止にもつながります。
導入をおすすめできないケース
一方で、かんたん注文は「すべての店舗に万能なシステム」というわけではありません。次のような条件に強く当てはまる場合は、導入後に使いにくさを感じる可能性があります。
・短期間の利用を前提としている店舗
契約期間が2年間となっているため、期間限定のイベント出店や短期運営を想定している場合は、コスト面で合わない可能性があります。
・ネット環境が不安定な店舗・場所
クラウド型システムのため、通信環境が不安定だと注文処理や操作に支障が出るリスクがあります。
・顧客層がスマホ注文に強い抵抗を示す店舗
高齢者中心の店舗などでは、セルフオーダーの説明やフォローが必要になり、かえって負担が増えるケースもあります。
・既存の業務フローをほとんど変えられない店舗
注文〜会計の流れを見直す必要があるため、「今のやり方をそのまま残したい」場合にはミスマッチが起きやすくなります。
・初期設定や準備に時間を割けない事業者
メニュー登録や端末設定を行わずに使い始めることは難しいため、最低限の準備時間を確保できない場合は注意が必要です。

他サービスとの比較!かんたん注文は競合と比べてどう?

「かんたん注文」が合うかどうかは、何を解決したいか(注文/会計/オンライン販売)で比較の軸が変わります。ここではカテゴリ別に整理します。
モバイルオーダーサービスとの比較
一般的なモバイルオーダーは「注文取りの省人化」に強い一方、POS・会計・店外注文の管理は別システム、というケースもあります。
その点「かんたん注文」は、POS・ハンディ・モバイルオーダー・TTO・店外注文などをまとめて提供する位置づけです。さらに、モバイルオーダーでは注文から決済までスマホで完結できます。
- 「注文」だけでなく、会計・運用全体を一体で整えたいなら、かんたん注文のような統合型が有力。
- 「注文だけ追加したい」なら、既存POSとの相性を優先してモバイルオーダー単体導入も選択肢。
POSレジアプリとの比較
POSレジアプリは「会計・売上管理」を低コストで整えやすいのが強みです。
たとえばAirレジは、0円で使えるPOSレジアプリとして、注文入力・会計・管理・分析、サポートまで無料で使えます(※Airレジ オーダーは別扱い)。
- 「まずは会計を整える」「レジだけ欲しい」なら無料POSは強い。
- 「注文導線のセルフ化(省人化)まで一気にやりたい」なら、かんたん注文の統合導入が検討対象。
※決済手数料の考え方も比較ポイントです。例としてSquareは、対面カード決済手数料が2.5%〜。「月額0円でも、手数料がどれくらい出るか」は必ず試算しましょう。
ECカートシステムとの比較
ECカート(ネットショップ)は「オンライン販売」に最適化されています。たとえばBASEは、スタンダードプランが初期費用0円・月額0円で、販売時に決済手数料3.6%+ 40円+サービス利用料3%が発生。
Shopifyも、無料体験とプラン選択(多店舗・実店舗販売含むオールインワンのコマース基盤)が可能です。
- 「通販・配送・オンライン集客」が主戦場ならECカートが第一候補。
- 「店内の注文・会計を回す」が主戦場なら、かんたん注文のような店内運用向けが向きます。
どう選ぶべきかの指針
最後に、迷いがちな店舗向けに選び方の順番を紹介します。
| ①課題を1行で言う | 例:「注文取りで回らない」「レジ待ちが長い」「テイクアウトを伸ばしたい」「ネット販売を始めたい」 |
|---|---|
| ②課題が発生する場所を特定 | 店内(注文・配膳・会計)/店外(予約・テイクアウト・デリバリー)/オンライン(EC) |
| ③必要なカテゴリを決める | ・店内の省人化 → モバイルオーダー/統合型 ・会計の整備 → POS ・ネット販売 → ECカート |
| ④導入条件を現実に落とす | ・契約期間(2年の可否) ・決済手数料(1〜3%台が多い。自店の売上規模で試算) ・サポート時間(営業時間に合うか) ・周辺機器・設置(購入・発送→設置の工程があるか) |
この順番で整理すると、「高機能だから」ではなく「自店のボトルネックを最短で潰せるから」という判断ができます。
まとめ:かんたん注文は小規模事業者の業務効率化と売上向上に役立つ注文・決済システム
かんたん注文は、お客様がスマホで注文し、そのまま決済まで完了できる仕組みを中心に、注文対応・会計・売上管理をまとめて効率化できるシステムです。
POSレジやハンディ、モバイルオーダー、店外注文、LINE連携などを店舗の状況に合わせて選べるため、小規模事業者でも無理なく導入しやすい設計になっています。
注文や会計をセルフ化することで、人手不足やオーダーミスを減らし、スタッフは接客や提供に集中しやすくなります。また、売上や注文データをリアルタイムで確認できるため、感覚に頼らない経営判断もしやすくなります。
一方で、決済手数料や契約条件、初期設定といった注意点もあるため、導入前に自店の課題と照らし合わせて検討することが大切です。
省人化と売上改善を同時に進めたい店舗にとって、有力な選択肢と言えるでしょう。
