IT導入補助金2025でパソコン購入!法人・個人事業主の申請方法や注意点など解説

IT導入補助金2025でパソコン購入

IT導入補助金2025でMacBookやiPadは購入できる?

個人事業主でもIT導入補助金でパソコン購入はできる?

IT導入補助金2022からパソコンの購入も対象になったため、この機会に補助金を活用してパソコンの購入を考えている個人事業主の方や企業の担当者の方もいるでしょう。

パソコン購入費に充てられる補助金は、IT導入補助金2025のなかのインボイス枠(インボイス対応類型)なので、本記事ではこちらの補助金の概要や申請の流れ、パソコン購入の際の注意点などについて解説します。

IT導入補助金は個人事業主・法人問わず活用できるので、ぜひ参考にしてインボイス枠(インボイス対応類型)の申請手順を押さえてください。

パソコン購入にあたっての注意点についてもまとめているためご活用ください。

本記事の要約

パソコンやタブレットは「インボイス対応類型」で申請。
法人・個人問わず申請可能です。

ハードウェア単体での申請はできないため、
会計・決済・受発注ソフトと合わせて申請。

パソコンやタブレットの補助率は50%最大補助額は10万円

交付後、支援事業者から購入しなければいけません。
交付前や自分で購入すると対象外になるため注意。

IT導入補助金2025はパソコンやタブレットも補助対象!最大10万円

IT導入補助金2025はパソコン購入できる

IT導入補助金でノートパソコン・デスクトップPCのパソコン代の補助を受ける場合、インボイス枠(インボイス対応類型)の申請をおこないます。

インボイス枠は2024年度にデジタル化基盤導入類型に代わって新設された枠であり、補助上限額は10万円で補助率は購入代の1/2以内、対象となるのは中小企業者等や小規模事業者等です。

ITツール使用に資するパソコンが補助の対象となりますが、パソコンだけでなくiPadのようなタブレット端末の購入代も補助の対象になります。

インボイス枠(インボイス対応類型)は基本的に会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフトなどのソフトウェアの購入代金を補助する補助金であり、パソコンなどのハードウェアの申請だけでは補助金を受けることができません

そのためインボイス枠(インボイス対応類型)に申請する場合には、会計や決済ソフトなどと合わせてパソコンを購入する必要があります。

以下、IT導入補助金2025で申請できる会計ソフトについて解説しています。

タブレットやレジなどのハードウェアも補助対象!

購入するソフトウェアに関連するものであれば、パソコン以外のハードウェアも購入することが可能です。

具体例としては、タブレット・プリンター・スキャナーおよびそれらの複合機、 POSレジ・券券機などがあげられます。

補助上限額はPC・タブレットとその他のハードウェアで別に設定されており、PC・タブレットは補助上限額10万円、その他のハードウェアは補助上限額20万円です。

例えば、売上や販売情報収集のためにPOSシステムを導入するにあたってPOSレジの導入も検討する場合には、POSレジの購入についてもIT導入補助金の申請を検討してもよいでしょう。

IT導入補助金2025インボイス枠(インボイス対応類型)とは?

パソコン購入は IT導入補助金2025のインボイス対応類型

IT導入補助金とはどのような補助金制度なのか、その概要や申請の流れについて解説します。

また、2025年度のIT導入補助金もパソコンやタブレットの購入が可能です。

該当のインボイス対応類型の内容も同じなので、ぜひチェックしてください。

2025年度のインボイス枠(インボイス対応類型)の概要

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項目ITツールPC・タブレットレジ・発券機
補助額(下限なし)~350万円補助上限額10万円補助上限額20万円
補助率上記の内、50万円部分上記の内、50万円越~350万円部分1/2以内1/2以内
3/4以内
※小規模事業者は4/5
2/3以内
機能要件会計・受発注・決済のうち1機能以上会計・受発注・決済のうち2機能以上
賃上げ目標加点
対象ツールソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、ハードウェア関連費、導入関連費
PC購入のための枠はインボイス枠(インボイス対応類型)のみとなりますので、他の枠は省いています。

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者に対してITツールを用いた業務効率化の支援を目的とし、ITツールに関する投資の一部を負担する補助金のことです。

補助の対象となるのはITツールの使用にかかる費用についてであり、業務プロセスをIT化するためのパッケージソフトやクラウドサービスの導入、初期費用などのかかる費用などです。

IT導入補助金はソフトウェアだけでなくハードウェアも補助の対象となり、今回紹介するパソコンの他にもiPadなどのタブレットやスキャナー、プリンター、複合機などのハードウェアも補助の対象となります。

IT導入補助金にはいくつかの申請枠がありますが、パソコンを購入する際に選択する枠はインボイス枠(インボイス対応類型)であり、本枠の上限額はPC・タブレットそれぞれ10万円です。

2025年度のインボイス枠(インボイス対応類型)の対象事業者

業種・組織形態資本金(資本の額又は出資の総額)従業員(常勤)
製造業、建設業、運輸業3億円以下300人以下
卸売業1億円以下100人以下
サービス業(ソフトウエア業、情報処理サービス業、旅館業を除く)5,000万円以下100人以下
小売業5,000万円以下50人以下
ゴム製品製造業(自動車又は航空機用タイヤ及びチューブ製造業並びに工業用ベルト製造業を除く)3億円以下900人以下
ソフトウエア業又は情報処理サービス業3億円以下300人以下
旅館業5,000万円以下200人以下
その他の業種(上記以外その他の法人)3億円以下300人以下
医療法人、社会福祉法人、学校法人300人以下
商工会・都道府県商工会連合会及び商工会議所100人以下
中小企業支援法第2条第1項第4号に規定される中小企業団体主たる業種に記載の従業員規模
特別の法律によって設立された組合またはその連合会主たる業種に記載の従業員規模
財団法人(一般・公益)、社団法人(一般・公益)主たる業種に記載の従業員規模
特定非営利活動法人主たる業種に記載の従業員規模

IT導入補助金の対象事業者は中小企業等および小規模事業者等です。

ただし中小企業であっても発行済株式の総数又は出資価格の総額の2分の1以上を同一の大企業が所有している場合や発行済株式の総数又は出資価格の総額の3分の2以上を大企業が所有している場合には、IT導入補助金の交付を受けられません。

中小企業等・小規模事業者等は業種・組織形態ごとに資本金、従業員が定められており、それぞれ要件が定められています。

自社が対象事業者であるかどうかを確認するには一度IT導入補助金のホームページで対象事業者の一覧を確認してください。

2025年度のインボイス枠(インボイス対応類型)の申請手順7ステップ

IT導入補助金の申請手順を大まかにまとめると、以下のような流れです。

①ITツールの選定
②IT導入支援事業者の選定
③gBizIDプライムアカウントの取得
④交付申請書・添付書類の提出
⑤ITツールの導入
⑥事業の実績報告
⑦補助金の受け取り

まずは自社に導入するITツールを選択し、それに合わせてIT導入支援事業者を選定します。

続いてgBizIDプライムアカウントの取得しますが、これは行政サービス利用のために発行するIDであり、アカウントを持っていない場合にはここで作成してIDを取得しましょう。

申請書類として法人の場合は履歴事項全部証明書と法人税の納税証明書、個人の場合は 運転免許証または住民票、所得税の納税証明書、確定申告書の控えが必要です。

そして申請が完了してITツールを導入したら事業の実績報告をおこない、最後に補助金を受け取ることができます。

①ITツールの選定前に、②IT支援事業者に相談してみるのも一つの手です。こんなものも申請できるんだと、自社・個人で考えているものとは別の視点で提案してくれるケースもあるので活用してみてください。

IT導入補助金2025インボイス枠(インボイス対応類型)のスケジュール

IT導入補助金2025インボイス対応類型のスケジュール

2025年度の申請スケジュールをまとめています。

1次は2025年3月31日からスタートしており、現在は3次締切分まで公表されています。

随時最新情報を更新していきますので、チェックしてください。

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インボイス枠(インボイス対応類型)締切日交付決定日事業実施期間事業実績報告期限
1次締切分2025年5月12日(月)2025年6月18日(水)交付決定~2025年12月26日(金)17:002025年12月26日(金)
2次締切分2025年6月16日(月)(予定)2025年7月24日(木)(予定)交付決定~2026年1月30日(金)17:00(予定)2026年1月30日(金)(予定)
3次締切分2025年7月18日(金)(予定)2025年9月2日(火)(予定)交付決定~2026年2月27日(金)17:00(予定)2026年2月27日(金)(予定)

2024年度のスケジュールもまとめています。2025年も同じようなスケジュールで進め可能性が高いため参考にしてください。

IT導入補助金2024の申請スケジュール
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インボイス枠(インボイス対応類型)締切日交付決定日事業実施期間事業実績報告期限
1次締切分2024年3月15日(金)17:002024年4月24日(水)交付決定~2024年10月31日(木)17:002024年10月31日(木)17:00
2次締切分2024年3月29日(金)17:002024年5月8日(水)交付決定~2024年10月31日(木)17:002024年10月31日(木)17:00
3次締切分2024年4月15日(月)17:002024年5月27日(月)交付決定~2024年11月29日(金)17:002024年11月29日(金)17:00
4次締切分2024年4月30日(火)17:002024年6月6日(木)交付決定~2024年11月29日(金)17:002024年11月29日(金)17:00
5次締切分2024年5月20日(月)17:002024年6月26日(水)交付決定~2024年11月29日(金)17:002024年11月29日(金)17:00
6次締切分2024年6月3日(月)17:002024年7月8日(月)交付決定~2024年11月29日(金)17:002024年11月29日(金)17:00
7次締切分2024年6月19日(水)17:002024年7月29日(月)交付決定~2024年11月29日(金)17:002024年11月29日(金)17:00
8次締切分2024年7月3日(水)17:002024年8月8日(木)交付決定~2024年11月29日(金)17:002024年11月29日(金)17:00
9次締切分2024年7月19日(金)17:002024年8月30日(金)交付決定~2024年11月29日(金)17:002024年11月29日(金)17:00
10次締切分2024年8月2日(金)17:002024年9月9日(月)交付決定~2024年11月29日(金)17:002024年11月29日(金)17:00
11次締切分2024年8月23日(金)17:002024年10月3日(木)交付決定~2024年12月9日(月)17:002024年12月9日(月)17:00
12次締切分2024年10月15日(火)17:002024年11月22日(金)交付決定~2025年1月16日(木)17:002025年1月16日(木)17:00

IT導入補助金2025でパソコンを購入する際の注意点

IT導入補助金でパソコン購入時の注意点

IT導入補助金でパソコンを購入する際は、以下のような注意点があります。

まずは対象事業者かどうか確認する
インボイス枠(インボイス対応類型)で申請する
PC・ソフトウェアのセットで申請する
PCの販売先がIT導入支援事業者か確認する
交付後にPCやハードウェアを購入する

まずは対象事業者かどうか確認する

IT導入補助金を受ける際は、導入するITツールを選んでからIT支援事業者を選定するという流れなので、パソコンを購入する際は購入先がIT支援事業者であるかどうかを確認しましょう。

パソコンを購入すればどんな場合でも補助金を受けられるという訳ではないので、この点は注意してきちんと支援事業者から購入するようにしてください。

インボイス枠(インボイス対応類型)で申請する

IT導入補助金にはいくつかの申請枠がありますが、インボイス枠(インボイス対応類型)で申請しなければパソコンの購入代金の補助が受けられません

IT導入補助金にはほかにも通常枠、セキュリティ対策推進枠、インボイス枠(電子取引類型)などがあり、それぞれ対象となる事業者や上限額なども異なるので、誤って申請しないよう注意してください。

パソコンはソフトウェアとセットで申請する

先ほども少し触れましたが、インボイス枠(インボイス対応類型)は基本的に会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフトなどのソフトウェアの購入代金を補助する補助金であり、パソコンのようなハードウェアのみ申請しても補助金を受けることができません

そのためインボイス枠(インボイス対応類型)の申請をする際は、パソコン・ソフトウェアのセットで申請してください。

パソコンの購入は何らかの目的があってする必要がありますが、例えば会計業務の効率化のために会計ソフトを導入するにあたって現在使用しているノートパソコンではスペックが足りなかったとします。

その際は会計ソフトとともに十分な機能を備えた新しいノートパソコンを購入する必要があるため、こういった場合のパソコン購入代金としてインボイス枠(インボイス対応類型)の申請が可能でしょう。

パソコンの販売先がIT導入支援事業者か確認する

パソコンをどこで買うか気になるところですが、IT導入補助金を受けるためにはIT導入支援事業者である販売元からPCを購入しなければなりません

それ以外の販売元から購入したPCでは補助金を受けることができないので、注意してください。

IT導入支援事業者は複数ありますが、IT導入補助金を受ける際の手続きや申請のサポートをしてくれる事業者もあります。

そのためどのIT導入支援事業者を選ぶかで採択率も変わるので、支援事業者を選ぶ際はIT導入補助金に詳しいか、手厚いサポートをしてくれるかといった観点で選ぶのがおすすめです。

交付後にパソコンやタブレットなどのハードウェアを購入する

IT導入補助金を申請する流れは、申請後に事務局から交付決定を受けてからパソコンを購入し、 事業実績報告を提出したあとで補助金が振り込まれるという流れです。

そのため交付決定の前にPCやハードウェアを購入してしまうと補助金を受けることができません。

また補助金の支給は 事業実績報告をしてからになるため後払いなので、まずは自費で購入する必要があります。

そのため補助金を受けるまでは購入代金を建て替えておく必要があるためこの点も留意しておきましょう。

IT導入補助金2025でパソコン購入する際によくある質問

IT導入補助金2025でパソコン購入する際のよくある質問

IT導入補助金2025でPC購入する際によくある質問をまとめました。

個人事業主でもIT導入補助金は申請できる?
パソコン購入費用の上限はある?補助率は?
iPadも購入できる?

以上の質問に対する回答を紹介するので、参考にしてください。

個人事業主でもIT導入補助金は申請できる?

IT導入補助金は個人事業主でも申請可能です。個人事業主と法人で審査基準が変わるわけでもないので、個人事業主の方も安心して申請できます。

ただし個人事業主の申請には納税証明書が必要であり、開業から間もなく一度も決算・確定申告をしておらず証明書が発行できないと、IT導入補助金の申請はできません。

パソコン購入費用の上限はある?補助率は?

PC購入費用の補助上限額は10万円であり、補助率は購入代の1/2以内です。

つまり10万円のPCを購入した場合でも最大で5万円の補助が受けられるということであり、購入代金がすべて補助されるわけではないので、この点は注意してください。

iPadも購入できる?

PC・タブレット等のハードウェアにかかる購入費用も補助対象なので、IT導入補助金を使ってiPadを購入することもできます

ただしパソコンと同じくiPadものみで申請しても補助金を受けることはできないので、申請の際はソフトウェアとセットで申請をおこなう必要があります。

パソコン購入ができるその他の補助金

パソコン購入できる補助金

IT導入補助金のインボイス枠(インボイス対応類型)について説明してきましたが、パソコン購入ができるその他の補助金についてもいくつか紹介します。

・東京都テレワーク促進助成金
・テレワーク推進強化奨励金
・中小企業デジタル化推進支援補助金
・働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)
・東京都創業助成事業

東京都テレワーク促進助成金は、都内の中小企業等が在宅勤務を促進するための環境整備に活用できる助成金であり、パソコンの購入代金に対して補助を受けられます。助成金は150~250万円なので、人数の少ない事業者であれば社員全員のパソコンを揃えることも可能でしょう。

テレワーク推進強化奨励金もテレワーク関係の助成金ですが、こちらは東京都の「テレワーク推進リーダー」制度でテレワーク推進リーダーを設置した中小企業等が対象となる補助金です。に対し奨励金を支給する新たな支援を開始します。テレワーク実施人数および対象経費によって奨励金が支給され、上限50万円まで補助が受けられます。 

ここで紹介したもの以外でも各自治体でおこなっている補助金があるかもしれないので、興味がある方は一度チェックしてみてください。

IT導入補助金2025でパソコン購入を検討している方はお気軽にご相談ください

IT導入補助金のインボイス枠(インボイス対応類型)を活用すればパソコン購入のための補助金を受けることができます。

しかし、申請の仕方を誤ったりすると補助が受けられないので、本記事を参考にして正確に申請をおこないましょう。

まずは自社が対象事業者に当たるかどうかを確認したうえで、申請手順に従って手続きを進めてください。

IT支援事業者について本文でも説明しましたが、本サイトを運営する株式会社CAREARCも支援事業者であり、IT導入補助金を申請する方のサポートが可能です。

本記事を読んで不安なことがあり、申請をサポートしてほしい方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。

PC購入に関しての実績・経験も豊富で、2024年度の採択率は「94%」※でしたので、お気軽にお問合せください。
※「当社が規定した条件を満たした企業を対象に算出」

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この記事を書いた人

株式会社CAREARCのクリエーターズチームが執筆しています。WEB制作や動画制作時に役立つ情報を中心に発信しています。